詩人:ふくざわゆいと
誰かに「好き」と言われたかった
安心したかった
自分は 愛される資格があるのか
その'答え'を 探し求めていた
仲間外れにされるたび
寂しさに 囚われて
イジメられたり 暴力の中で
自分の価値を疑い 悩んだ
助けてくれる人を 「誰か!」と求める前に
「助けて!」となんて言っていいのか
それさえ分からなかった
誰かを巻き込んでしまうのではないか
周りが上手くいくなら それでいい
我慢し続けるうち
感覚が歪み 軋んで 乱れ
狂い 話せなくなっていった
いつも 長袖を着ていたのは
傷ややけど あざを隠すためだった