詩人:千波 一也
わたしに出来る
精いっぱいは
信じること、
です
だれの目にも
やさしく映るだろうほほ笑みを
信じること、
です
かなしい言葉は
もう、たくさんと
言い捨てる言葉は
かなしいです
重い言葉から
目を逸らしても
見ない、という重石が
のしかかります
昨夜、夢をみました
子どものころの
夢をみました
意味など無い、と
捨てられるのも
種でしょう
理由は無くても
たいせつに温められるのも
種でしょう
昨夜の夢は
いずれの種となるのでしょう
笑いませんか、
もう一度
信じてみましょう、
もう一度
あなたの傷が
あなただけの痛みであっても
わたしの願いは
わたしだけの痛みになど
ならないと思うのです
笑えませんよね、
容易には
ひらけませんよね、
容易には
けれど
あなたが
やり残したことに
思いを馳せるとき、
そこに笑顔は
いませんか
スマイル・アゲイン
何度でも
スマイル・アゲイン
涙があふれても
スマイル・アゲイン
はじめまして、を
挨拶に
スマイル・アゲイン
ちいさな輪でいい
つながってゆけ
信じることに
決めました
言葉のいらない
笑顔のちからを
汚れの無さを
信じることに
決めました