詩人:快感じゃがー
高く描いた青い空ほど
裏切りは強く大きいから
今、この虚しさと痛みに
耐えて生きることが
できたとしても
明日に繋がるだなんて
言い切れる保証はない
始まりはいつも繊細で
終わりは前触れもなく
やってきて
そこは見たこともない
暗い暗い、海の底
不思議もなく生きる君より
祈りを待ってるあたしを責める
はるかに難しすぎる現実
悪戯に過ぎてく時間の中で、
流れゆくメロディは
いつも同じ一小節
ああ、
こんなにも後悔するなら
いっそ何もしないで
このままあたしを切っちゃっても
構わなかったのに
どうしてあの時、
体裁だけの嘘に塗れた台詞で
要りもしない
あたしの価値を
理由付けてしまったの?
どんなに叫んだって
誰も泣いてはくれないって
識っていたのに
どうしてあの時、
ほんの小さな現実の隙間に
要りもしない
あたしの存在を
かたどってしまったの?
歪んだ虚勢を張って
自分を守り続けている
こんな人間が罪なのに
どうしてやっぱり、
空と海の距離を
太陽と月の距離を
はかってしまうの?
どうしてこの天秤に
あなたとあたしの重みを
比べてしまうんだろう
誰にも言えない秘密で
いっぱいの胸
壊してほしいよ
ただ、それだけ
少なからずあたしを
認めてくれるなら
ふっとした
ロウソクみたいな気持ちで
未だ信じてる
子供みたい
でもね
それだけで答えに
辿り着けるなら
迷路から抜け出せるなら
ホントの自分を
手に入れられるなら
もうほんとうに、あたし
ここで切れたっていいんだよ
ここまでの過程を
誰一人知らないなら
あとはあたしが刻んで
言葉に遺すしか
ないんだもの