詩人:慎也
明日の役には立たない知識を求めて悪夢は再現された
恥を知るか、プライドを貫くか、
あの頃の心境と類似した気持ちが今、
君は、「振り返ってはいけない。それが正しい道だ」と。
「後悔はないんだ」と。言う
僕は、可もなく、不可もなく、変化しない
突っ走ると言い放った、まさにその通りの大袈裟な足跡を虚しく残しながら
自信を裏付ける実力がない
感情的な君と合理的な僕とが、心にちょうど半分ずつ
お互いが一歩も譲ろうとしなくて
言動がぎこちなくて、不安になるのは、
肩書ばかりに拘るから
特別の才能など持ち合わせていないんだ
明日から、どこに行くべきか分からない
引き裂かれた関係の中に、ただ一つ残ったのは、
立派なプライドだった