詩人:どるとる
明日の天気なんて
明日にならなきゃわからないじゃないか
明日のことどうのこうの言うまえにまだ終わってない今日の天候の変化を見届けるのが先だよ
そうやって繰り返す毎日がやがて長い安らぎに変わるその日を待って幾度となくもう幾度となく泣いたり喚いたりするのだ
何もない それどころか最悪な1日でも
なんだかそんな展開に変わりそうな予感感じる瞬間も
紛れなく生きてる証がふるえながら泣き出しそうな僕の心の空に輝いてる
ああ なぜ 僕は泣くのだろう 悲しいからなのかな
でも 嬉しいときにも涙を流すけどね
皮肉ばかり
人の悪口ばかり
愚痴ばかり
気づけば言ってしまう僕だけれど
それさえ生きてる証ならば僕の中でなんらかの変化を起こすのか たとえば勇気に変わったりするのかな
涙がくれるものはこれといって何もない
僕らが勝手に強さに変わるだとか言ってるだけだ
でも僕の頭の中で考えたら あるひとつの結論に達したよ
それはね
涙を流すたび その悲しさを 紛らわすため
人は 雨に濡れても
雷鳴が 聞こえても
喜びは悲しみがくれるものと 自分の中で割り振りながら
涙がくれたものとして僕らは 晴れ渡る空の下で 今までの悲しみや悲惨な目の数々を話の種のように笑い話に変えて話すのだ
本当なら憎しみや恨みつらみの言葉で悲しみを責め立てたいけど そんなの無駄だって僕らは知ってるから
あえて 涙を流した記憶を今 笑っていられる理由に 言い換えて少し お利口さんになるのだ
ほらまた僕らはトンチンカンな理由で笑ってる
涙は何もくれてやしないさ
僕らがただ 笑いたいから笑ってるんだ
涙を流すときも悲しいから泣いてる
でもただ喜びと違うのは泣きたくて泣いてる日などないということだ
それを知りながら
僕ら人間はいつも
涙を 敬い かばう
涙には 嫌な記憶しかなく憎らしいのに。