詩人:旅人モドキ(左利き)
レインボウの架かる朝は きみが新たな小舟を漕ぎ始めてつまんない日常をしばし忘れるひと時初めての物語へと開かれた 波止場から沖合を望めばたった独りで大魚を狙う老人と海がある世界ピンチに襲われながら死闘を制するが 獲物をことごとく鮫に奪われてしょっぱい顔をして挫折を味わった帰途無謀で血なまぐさい失敗談だって きみの旅心をくすぐる逸話となるにわか雨がやめば暑気ばらいに鰻をほおばる昼食チョコレイトは真夏の陽ざしで蕩けた そういえば烏が四羽で舞ってたっけ