詩人:猫のあし
ある本で 時間は命だと言っていた
初めてここを知ってから、もう15年も経っていた
若くて、夢を持っていて、学生だった
もう教えてくれた女の子もどうしているか分からない
でも、何度かやめたりしながらも、15年ここで詩を書いていた
あまり上手じゃないし、得意だとも思わないけど、ただただ書いてきた
今、あの頃の私が思い描いたような自分とは遠い自分がいる
切り詰めて、20代をちゃんと生きてこなかった事を後悔しながら、細々と暮らしながら、今もヘタクソな詩を書いている
改めて、届いているコメントと一緒に自分の詩を読み返した
私は、今までの生き方を後悔していたけど、傷ついたり、反省しながら書いた詩を読んでいたら、今までの自分を許そうと思えた
私は きっと 色んな事を考えて選択してきたし、いい加減ないもちで向き合った事は一つもなかった
ちゃんとは出来なかったし、その為に今苦労している事もある
でも、あの頃悩んだから今の自分が出来ている事もある
書くことを やめなくて良かった
今は消えてしまった詩もあるけど それはもう読めないけど
私は ここにきて良かった