詩人:千波 一也
銀河のほとりの
ちいさな一途
ひとつ
ふたつ、と
確かめあうのは
些細なことに
すがるぬくもり
「
もう、
離ればなれには
なれないや
っていう告白は
あきらめだろうか
いやいや、ちがうね
でも、
なんだろね
」
ほんとの謎は
ふところ広く
ほんとの答を
押しつけない
波打ち際の
ちいさなひかりは
だれかひとりの
手柄では
なく
集う
しるべの
豊かなものさし
少ない色で
描かれる絵はあっても
真実
それが
正しいわけでも
誤りなわけでもない
ふたりを
語るすべがあるなら、
一途、とひとこと
互いのすきまに
響けば良い
2012/08/09 (Thu)