詩人:龍聖
世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
自分が願ったことの大半は願いで終わってしまい
神などいないとその都度、下唇を噛む
世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
意中のあの子が目の前を横切っただけで世界が明るく見え
その子が恋人といるシーンを見ただけで世界は暗く見える
実際の世界は何一つ変わっていないのに。
世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
届かぬ想いも、昔言えなかった言葉も
依然として届かない
世界は願ったとおりにはほぼならない
偶然と必然の割合は0.1:9.9
奇跡を願ってあの子を探したって結局見つからない
世界はあるがまま。痛感。