詩人:ならか
世界と本の世界は
どちらがより綺麗なのだろう
小説を読んだ後と
夢からさめた時の感覚は限りなく似てて
だから
余計に本を読み終えた後は
まだ余韻とか、興奮とか、
キラキラが残っていて
眠りからさめたような
夢からさめたような
そして
ちょっとした気だるさが
なんかとても気持ちいいんだけど
本は深いけど
人は以外と浅くて
深い方にあたしはのまれてしまうから
時々
ほんの時々
区別がつかなくなったりする
ほんの時々ですよ?
そんなにあたしを誘わないで
あぁ
こんな世界をつくれるあなたがうらやましい
うらやましい!
あたしもつくれるかな
夢からさめたような
感覚
つくれるかな