詩人:チューリップの花束
あの日、この物語が終わりませんようにと祈ったのに
もう満腹なのでしょうか
「まあ、そうだろう」と納得する一方で
どんな結末になるとしてももっと続いとほしいと願う自分がいたりして
何だかよくわかりません
おそらく出来ないことなのでしょう
それを何度も知るたびやはり涙は流れますが
あなたは「どうしようもない」と、あの日のように言うのでしょう
いいですよ
精神を壊されこんな病人にされてもあなたを許すでしょう
報復措置は簡単に出来ることですが、私はそれをしないでしょう
不可抗力?自分にだって出来ることなのか?
冷静に考えて当たり前なのでしょう
いつもとなりであなたを守る人
柔和な顔でいそいそ働きつくしてくれる人を断ち切れるはずが無いのです
私も夢を見たかったのかも知れませんが、その人だって努力して掴んだ今の幸せなのです
どうして結果が見えていて騙したのかとは思います
もし騙すなら死ぬまで信じさせて欲しかった
どんな期待も泡のように消えましたが、しかしあの時の美しい気持ちだけはどうしても忘れられないです
永遠があるとしたら、あの瞬間の気持ちのことを言うのでしょう
私はそれでいいです
だからあなたに感謝を伝えます