詩人:まとりょ〜鹿
何遍説明したって分からない。
君達のスポンジのような頭とは違い
僕達の頭はまるで軽石のように固くてスカスカ。
今日からまた
明日からまた
また今度から考え直して
また忘れた。
なんたらタッチや
なんたらクリックやら
なんとかストールだかなんだか。
昔は営業なんか大嫌いだったけど
若い層がどっと入ってきて変わった。
よく分からない画面なんか覗くより
人と出会って話す方が気が楽で。
明日もまた、この吊革にしがみつく。
色んな層にもみくちゃにされながら思うんだ
きっと僕らの層も
あと少しで
この満員電車から這い出される時が来る。