詩人:あいる
君の髪飾りは大人びていて
もったいぶって湿気た
花火等
気持ち伝えずに湿気た
花びら
ボクの血を吸いすぎて
腹黒くなった蚊
将来の夢は本当に本当に
なんでもよかったんだ
夢をシーディーケイスには
収めず裸で放置で傷だらけ
いつまでもその場で足踏み
音飛びも行ったり来たり
切れたギターの弦と
ボクの人指し指
切れた頭の弦と
雲の切れ間
淋しがり屋の人見知り
異常人が凡人
あぁ、非凡人だっけか
どっちでもいいや
矛盾が常識
もう見てられない
何にも属さない
普通なんか
誰にもわからないんだ
始めから嘘にまみれた
眼をつむろう
太り過ぎた猫が
手を貸してやるよと
やる気なくアクビ
右
左
テンポとる尻尾
もっと人間は世渡り
あんよが上手だったろ?
残っていない
足跡を探しに砂浜へ海原へ
君の髪飾りに似た貝殻を
拾わずに通り過ぎた
大人びた髪飾りを
色褪せぬ非常識を
大人になれないボクらを