詩人:ナナエ
時々
自分に降りかかる現実を
他人事のように
笑っている時がある
おいおい
そりゃないぜ
あはははは
心の底から
腹を抱えて笑えるほど
現実は滑稽で
その汚さが面白い
人間
綺麗なものを見て笑う奴はいないだろう?
きっと綺麗なものを見て笑う奴は
己こそが笑われるべきであることに
気付けない
可哀想な人間なのさ
だから笑ってやるんだよ
傍から見たら
現実逃避そのものだが
どうにも受け入れがたいこの現実を
こんなの可笑しいって
ゲラゲラと
そうじゃないと
今にも
事故ってしまいそうだ
あるまじき未来へ
取り返しのつかない方向へ
戻れない明日へ
ガードレールを
突き破り
崖の下の暗い底まで
落ちて行ってしまいそうだ
そんなの可哀想だろう?
あはははは