詩人:凜一
しあわせってなに?
テレビを見ること
お金をもらうこと
「とりあえず」の恋愛ごっこ
それって
ほんとに幸せ?
例えば僕らの生まれる前の遥か昔に
人々がしていたように
あたたかい小屋に暮らし
お金や地位のしがらみも無くして
ただ生きるために戦い
ただ愛し合うだけが全てになったなら
世界中の誰かも
無力でちっぽけな僕も
幸せになれるだろうか
そんなことを考えながら
テレビの電源を入れる僕
なんて小さくて無力で
しがらみに縋りついて
まるで生きた死体のように
テレビをみて
金を欲しがり
それでも常に
生きる理由を求めている
こんな腐りかけの僕を
愛だけが全ての場所に
放り投げて
幸せに
なりたい