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詩人:どるとる
嵐の夜が明けて
雨上がりの朝のようなまぶしい光が
昨日の悪夢みたいな光景を消し去ってくれる
昨日のことが全て嘘みたいな素晴らしい今日にぼくはめぐり会えたこと幸せに思うから
声にならない声でもってぼくは叫ぶ
有らん限りの力でたまらず叫ぶ
『昨日のことがまるで嘘みたいな今日だ』と
昨日が悪夢ならば今日はいい夢だろう
ほら 晴れ間がさしたときのあの感動を思い出す
小さなかわいい庭で
左右に揺れる洗濯物が今にもどこか旅にでも出てしまいそうな勢いで揺れる
風は今 恵方に向かい吹いてゆく
巻き上げる カーテン
そこからもれる西日
全てが幸せ象る
光のかけら
ウキウキの始まり
ドキドキの始まり
さあ、帆をあげよう
青い青い空に向かって
また 嵐の中へ向かうとしても今はただ恵まれた天気に喜んで
笑い合おう
昨日など嘘だと言いきってさ。