詩人:甘味亭 真朱麻呂
きっと自分が思うよりももっと
この心は何か叫びたがっている
ただ想いを声にできないだけ
ただ単純におそれているだけ
それだけで僕は今
とても悲しい
とてもはかない夢の痕
ねぇ
夕暮れさえもこんなにも蒼く染まって
手と手つなぐように
朝が夜となり
また時間は経ていき
夜が朝になる
何度でも僕は繰り返す
嫌がっても時間はいつだって誰のところにも等しい終わりをつれてくる
細長い三日月がやがて満ちるように
この気持ちにも満ちるときはくるかな
心が忍び泣いてる
この胸の奥そのまた奥の暗闇の中で
声にならない叫びが僕だけに聞こえた
そんな長い夜も終わり
今新しい輝きが町を照らす
あの子も目覚めたかな
ふいにそんなこと思う
コーヒーの熱さが舌を刺激しても
表情を変えずにいる僕の心はまだぐずついた昨日の悲しみの余波がかすかに残る
心模様は薄曇り。