詩人:どるとる
はじまりの季節春めく街に香る桜のあまい匂い あたたかい風髪を撫でるさよならとはじめましてが重なる季節 別れる人また出会う人ぼくは振り返る 今までとこれから過ぎ去った季節新しく来る季節ぼくらは見届けるその全てを この並木道にも満開の桜が咲く頃には今よりもう少し大人になれるそんな気がする鼻先 くすぐる花びらがひらひらと宙を舞い風に踊る 桜咲く街に香る春の匂いまだすこし早い春の息吹 今日、感じたんだその兆しを。