詩人:月島レナ
守りたいと思う心に嘘はなかった。大切にしたいと思う心は誰よりも強いはずだった。 優しさから生まれた黒い感情はやがて殺意へと変わり、真っ白だった思いは赤と黒に染まっていく。 それが守りたかった日常の崩壊を意味していると分かっていながら 何が間違っていたのかその答えを探して少年は足を踏み出す その先が奈落の底だとも気付かずに…。