詩人:凜一
あたし
あなたが好き
だから
あなたが
どうしようもなく好きになってしまうような
そんな女の子に
生まれたかった
ねぇ
痛いよ
そばにいるのに
誰よりも近くにいるのに
気持ちだけが触れられない
ねぇ
苦しいよ
もしも遠く離れたら
あなたはあたしを忘れてしまうでしょう
ただの思い出に
なりたくないよ
あなたが目を閉じた時
まぶたの裏で
いちばん明るく光って
消えないような
そんな女の子になりたかったよ
好きで、好きで
大好きで
想いはぐしゃぐしゃになってしまう
あなたのいちばんになりたいよ
喉に出かかった
小さな願い
受けとめてくれないって
分かってる
届かないって
もう知ってる
それでも願ってしまうの
この涙も
叫びも
もうしばらくは
隠していけそうだから
ずるいけど
いちばんになれないけど
そばにいさせて
ねぇ
あたし
あなたが
どうしようもなく好きになってしまうような
そんな女の子に
生まれたかった