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詩人:是清。
腐りかけの部屋に放置されたのは、
青白い光と不健康な手?
「ねえ何で君ときみが此処で出逢つて、」
「今此処で手を繫がなければならないのかな」
「望んだ訳でもない」
「飛び降りれば良いや、」
「血色の悪い空。」
零れさうだと君が煩く騒ぐから今此処に僕が参上したのだよ其の事をずつと今迄ずつとずるい君は忘れた儘で暢気な日々を横柄に泳いで来たのだね競馬場心中。
「誰も君を視てない」
「透明人間が二人、」
「気付かないぢやないか誰も誰も」
「いいぢやないか何もかも」
「倒れ込めば良いや、」
「腐乱して悪臭放つ地面。」
ダミイの空。
映し出す
映し出せ機械。