詩人:安曇
ため息の回数が増え
吸う気力もなくなった車の中
スーパーの駐車場には
子供からお年寄りから、たくさんの笑顔が過ぎていく
僕は取り残されるような気持ちに潰されていた
目の前の雲がじんわりと色を変えていく
―昼と夕方の間
乾いた希望に何を求めているのか
無気力を恐れていた昨日
無気力を受け入れる今日
ひかりながら丸い夕日が
ゆっくり下におりていく
どれくらいの愛を求めているのか
欲張りで寂しがりやの僕は
どんなに願っても何もかわらない事
痛いほど知っているのに
すっかり暗くなった空に
何かを求め小さく怯える僕は縋っている
泣きたい時は決まって
涙が出てくれないんだ
苦しい気持ちが胸につかえたまま
涙は出てくれないんだ
明日は、笑って空を見つめることが出来れば良いな。