詩人:林家
良いところのない僕は、せめて何でも懸命にしようと思った。
走る時、僕は一生懸命。
でもどことなく滑稽に見えるらしくて、皆は僕の姿を指差して笑う。
「本当、君は面白いね」
思わず涙が込み上げてきた。
でも泣くわけにはいかない。
僕は無理矢理笑ってピエロになる。
弱いところ見られるの怖いよ。
皆が手加減してるのに、自分だけが本気なのが惨め。
100%だしても皆の10分の1もない僕の実力。
情けないよね。
僕には青春の青しか見えないんだ。
僕は未だ咲くことを知らない桜みたい。
早く春が来れば、僕も花を咲かせることができるかなぁ…