詩人:甘味亭 真朱麻呂
雨の中、永遠に枯れない花が咲いた 君の小さくなった想いを願わずとも運び届けよう 雨の日、永久に咲かない花が散った 花弁がひとひら空っぽの世界へ散っていく 何も出来ずにこの花を見ていたかった 背を屈めて少し歩いて土に埋めていく 永遠に枯れないし 咲もしないこの花を永遠に葬る 雨の兆し 晴れた空…晴れた心…前へ前へ進む僕 永遠に止まった世界の中で永遠を手に入れた花 まるでいつかの僕らのように 悲しい永遠に今 君はいて……。