詩人:鴻
心に響かない
そんな視界
人とどんなに接しても
心を揺さ振る ものはない
目の前が
ボヤけて 霞んでいく…
心が軋む音
脈打つ心臓が痛い
脈打たない心が傷い
“ 機能不全 ”
目の前で色素が薄れていく
遠距離から視る
美しい風景
至近距離で触れる
肌のぬくもり
見エナイ 感ジナイ…
ボクの心は
“生キテイテ”
だけど
“死ンデイル”
ただ ボクの視力でも
見えなくても見たい
君が居る
見ルヨリモ見セテホシイ
泣いていたり
笑っていたり
君だけなら
はっきりと
見えている
誰よりも
幸せにしたい
どうしても
死なせたくない
これ以上 ない程に
君の存在が…―
“『愛しい』”