詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕らは醜いほどにお互いに新しい答を求め合い
その分だけ大切な気持ちを少しずつ見失っていった
光のない影だけを背負う日
答のない問いかけばかりが部屋に無駄に散らかる
僕の寒さは君の寒さでもあって
どうしても片づかない現実
下ばかりを向いていたんじゃ
気づいたときには唯一の光の君にさえ見放されてしまうね
おかしくても本気で笑えなくて
いつもその場その場でやり過ごしてたツケが回ってきたらしい
とってつけたような卑怯な言い訳で
いつも逃げるための理由を気づくと探してる僕
こんなにもふがいない僕なのに
どうして君は変わらないやさしさでさよならしようとするときも僕を気遣う
ここにいる理由なんて
なくたっていいさ
当たり前のようにふたりがここで生きてること
幸せだって思う気持ちさえあればいい
そんな心があるならば
今、君を引き留めて
愛を取り戻して
嗄れきった心の声が僕にそう言うんだ
だからね
ちょっと、待って
言いたいことがあるんだ 君に。