詩人:ℒisa
つい一昨日まで
どんなに晴れた空も
曇って見えたのに
昨日と今日の雨空も
今までに無いほどの
晴天の空に映る
霞んでいたのは
歪んでいたのは
世界よりまず先に私でした
今思えばあの人は
私があの人の大切にしていたグラスを
割ってしまった時も
まず先に私の怪我を心配してくれる様な
そんな優しい人でした
今思えば誰も私に
声を掛けてくれなかったわけじゃなくて
私が誰にも声を掛けなかっただけでした
息苦しいとか
意地悪だとか
遠ざけて来てしまった
全て知ってしまった気でいたのに何も知らない気がして仕方ない
もっと光を灯さなきゃ
今までの部屋じゃ
暗過ぎて
見えていたのは影ばかりじゃないか