詩人:甘味亭 真朱麻呂
信じたいものならいつも胸に抱いて
愛し合いたい分かち合いたい
疑うことなどしたいなんてはじめから思ってないよ
突然の風に煽られた心は
悲しいくらい蒼く染まって
気持ちまで蒼くなって
今にも倒れてしまいそうなからだをなんとか支えてる
求め合うように
求め続けたいと願うように
僕らの希望の光は闇を切り開き辺りを照らしてくれる
奪い合って
重なりはぐれたり
いろんな気持ち抱く今日もどんな日でも
限りなく澄んだ青い空も
傾く時間に逆らえず
いつの間にか紅く染まって
あぁ 切なくなる
でもこれが当たり前なんだよなぁ
誰かがそれを当たり前だと言いさえしなければ
ずっと当たり前だなんて悲しい響きを想うこともなかったのに…
悲しい音がどこかで聴こえる
心に雨音がする
もう逢えない今日に言葉をかけることもなく
ただ過ぎ行くまま
気づけば当たり前だと言ってしまう僕がいる
悲しいほどの当たり前が
目の前でまたひとつ大事な何かを奪ったよ
あぁ いつかの雨の日に
何事もないかのような静かな安らぎの中
知らない人は幸せな顔をして
当たり前のように自分のことになれば涙を流して
あぁ 同じ世界の中
想う気持ちは様々
交われることもなく
みることもない光の中へそれは消えてく
雨は次第に弱まり
そして嘘のように降り止む
新しい今日に変われば
忘れられないことのそれ以外は
悲しい音になっていつだって胸で鳴る。