詩人:どるとる
何ひとつ いいところなんか何もないのに君はいつもぼくから離れようとはしないね
ただのひとつさえ
人に自慢できることだって何もないのに
君はぼくが落ち込んでればあたりまえのように多彩な言葉と表情で励ましてくれる
大丈夫?という君の澄みきったまなざしは今まで出会ってきた人にはなかったあたたかい愛にあふれていた
いくつもの季節をむりして遠回りしていたよ
わざと忙しさにかこつけてさみしさやせつなさを隠してた
でももうそんなめんどうなことしなくていいんだね
君がこれからは正しい道へ導いてくれるから
『頼りにしてるよ』という言葉さえためらわず言えてしまう
運命というものの力を迷わず信じられる
そのつよさを君から手渡しでもらったから
君が笑えば ぼくもなんだかおかしくなって
一緒になって 笑いたくなるよ
不思議なほど
君が泣いてたらぼくもなんだか悲しくなって
一緒になって 泣いてしまうよ
そんなぼくらの心のからくりは説明すれば長くなるけど簡単にいえば
ぼくと君の心はひとつにつながってる
そうまるで 糸電話みたいに互いの気持ちが伝わり 伝え あうような
そんな ふたりだから今も今までも
仲よく やれてたんだね
愛し君へ 愛すべき人へ
時間はかかるかもしれないけど
いつかはね 伝えるから
感謝をもらいっぱなしにはしないから
この両手いっぱいの愛にふさわしい何かを届けるから
待っていてね
『そんなもの見つからないや、どんな言葉も君の愛にはかなわないや』
思考めぐらすたび弱気になるけど
君と出会い 愛し合えるこの幸せな時間をかみしめながら
ともに過ごすその中で何ができるかを考えてゆくよ
きっと言葉にかえられる感謝の気持ちなどないから
きっと言葉ではなくて
届けたいのはかたちのない気持ちなんだね
たとえばそれがずっと探していた答かもしれない
なんて 想うよ。