詩人:快感じゃがー
奪ってほしいんだ
酸素が足りない
取り乱してゆこう
幸福のまま!
飛び散るエゴが
この世の色を
翳らせるとき
俯いて
泣きそうなあなたを
私は、
擁護したくて
たまらない
君は、まだ
知らないだけ
世界はもっと
もっともっと
美しい
さあ
眼鏡をはずして
枷をなくせば
あなたはだれ?
まるで
迷子のように
生まれ落ちた
ばかりの
あの日のように
添い寝してごらん
心が見えてくる
本当のことは
いつも
雲の向こう側にあるよ
君は、まだ
気づかないけど
蝶々を追って
微笑んだ夏は
確かに
君のものだった
思い出してごらんよ
心が見えてくる
すぐそこに
すぐ、そこに
ほらね。
それは
すぐそこで
待っているんだよ
つづく痕跡は
ただ、ひそやかに
寡黙な君を体現している