詩人:どるとる
歩くスピードは人それぞれ違うから
自分のペースで歩いて行くのがいちばんその人にとっては楽だ
だけれどたまにはそのペースを崩して誰かのペースや世の中のペースに合わせて歩かなきゃいけないときもある
ぼくの歩くスピードは他人には遅すぎるかもしれないけど
それでもこれがぼくの生きるスピードなのさ
無理して走るのならば そのぶん得るもの逃したって手ぶらで歩く人生のほうがぼくには似合う
そんなに急いだってしかたないじゃないか
いつか、涙流しても流しても癒えない悲しみは誰にもやってくるんだから
ゆっくり のんびり生きて 何が悪いの?って話だよ
何を急いで どこ行くの? 行き交う人の波に向かってぼくは言うも急ぐばかりの人たちにはぼくののんびりとした話し言葉は聞こえない
今を生きるのに精一杯で
今を歩くのに手一杯で
明日を見通す余裕はない
ただ ぼくは『今』だけを見つめてさ
繰り返し 歩く毎日
1日一本 牛乳を飲み
繰り返し 歩く人生
1日一度はなんでもいいから必ず笑う
それを約束にして
ぼくは生きる
地道に生きる
ゆっくりゆっくり
亀のよにのしのし
一歩一歩をかみしめ
歩く人生 歩む人生
最後まで 変わらないスピードで 歩く人生。