詩人:七緒
いつも通る公園の横
乾いた笑い声の君と帰り道
まだ空は明るいのに
あの曲がり角で君と別れれば今日が終わるような気がした
ねえ 大事なものをいくつ持ってるの
どうしても前を向けない夜 君を救ったのは何 守ったのは誰
困らせてしまうだろうな 怖がらせるかもしれないな
石ころ蹴って言葉を飲み込んだ
君の靴にぶつかって立ち止まる
好きだよって 本当はあの時言いたかったの
私の全部を あげたかったの
長かった髪を思い切り短く切って
別の人になれたらいいのにね
泣きじゃくる友達の背中
いつも強い子だった彼女の
覚悟がほどけていく音が聞こえる
いつか私たちがもっと大きな恋をしたとしても
忘れずにいたいこと たくさんあるよ
今はただ泣いて
思いきり泣いて
小さく手を振り見送った
17歳のすべてだった 私たちの恋へ