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詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン
空腹に満たされる、午前1時
わたしは目を開けてあなたの夢を見ます
またニキビが増えちゃうなって
思いながらチョコレートをかじるの
何万キロも離れた故郷の澄んだ空と
今、わたしの眼下に広がる、
濁った海はちょうど繋がっている。
果てしない数の銀河を思へば
ふたりを隔てる距離なんて下らないわ
そうでしょう、
暇だから鏡の中を覗いてみたら
知らない女が泣きべそをかいて
わたしを覗いていた
きっと首にできたニキビが
気に入らないんだと思うけれど
空腹に犯される、午後1時
わたしは目を開けてあなたの夢を見ます