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詩人:ひこ星
大好きなアイツに呼ばれた。
なんかすんごくドキドキしてた。
ドキドキしすぎて、だまってアイツについて行った。
いつまで歩くんだよ… 中庭まで来ちゃったじゃん。
アタシは声を振り絞った。
「何なの?どこまでいくの?」
「あのさぁ、俺お前のこと好きだ」
一瞬、時が止まったみたいだった。
ふと、考えた、あの手紙はコイツだったの!?
どうりで馬鹿なわけだ。
嬉しい反面、おかしくて笑いが止まんなかった。
「なんで笑ってんだよ。こっちは大真面目なんだからな。あんな手紙まで書いて」アイツが言った。
(やっぱ、あの手紙の差出人、こいつだったのか)
そう考えたら、さらに笑えた。
アタシは笑いながら「嬉しいけど、○○が…」
笑い疲れたら、今度は涙が出てきた。
嬉しすぎて、あまりにも幸せすぎて…
「付き合って下さい」
アタシの口から知らないうちにこの言葉が出てた。
その時のアイツの笑顔。アタシは一生忘れないと思う。
だって、夏の太陽より、輝いてたから。