詩人:黒烏
【ごめんね】
【今までありがとう】
――あれからわたしは微塵も変わってなんかいやしない
地球は回り
季節は移り変わる
思い出は溜め
心から溢れてゆく
わたしの中から君が居なくなっても
何が変わる訳でもなく
変わったとすれば、泣く回数ぐらい
でもそれはわたしが変わった訳じゃない
人は根本的に変われない質なのか?
きっと遺伝子1つすり替えたって
わたしはこんな性悪な人間だったろう
ならば変化とは何か
ただ時が過ぎ行き
アポトーシスを発動させ
細胞が死ぬのを待つだけじゃないか
その時は
笑って死ねる?
そもそもわたしは…
いや…やっぱ何でもない
結局
空に心預ける
いつになったら
涙は、強さに変わるのだろう
【変わらないのは、わたしにそれ相応のものが無いからだ】
【だから今暫く 時間を下さい】