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詩人:黒夢
涙を流す前に、君の痛みを少しだけ僕に分けてほしい。
そして僕も涙を流すから。
きっとその方が、独りきりで泣くよりいいと思うから。
僕の自己満足でも偽善でも、エゴでも。
君が僕を拒んで罵っても、それでも
『君ガ楽ニナルノナラ、僕ハ構ワナイ』
君の苦しみも悲しみも、全部僕が背負うから。
怒りをぶつけたっていいから。
だから、どうか。
『独リデ泣クナンテシナイデ』
僕が此処にいるから。
何時だって何処にいても、君の所へ行くから。
だから、どうか。
『泣キタイ時ハ僕ノ胸デ泣イテ』
君の心の中を少しだけでも僕に教えて。
僕にどうにかできる事ではないと解っていても。
それでも
少しでも君に笑っててほしいから。
だから、どうか。
『涙ヲ流スソノ前ニ、心ノ中ヲ教エテ』
そして、どうか。
『独リデ震エナガラ泣カナイデ』
君の弱さも、涙も、苦しみも、悲しみも、憎しみも。
その震えも、全ての感情も。
まとめて僕が抱えて歩くから。
君の全てを、全部。