詩人:人魚日和
手を伸ばせば届きそう
って子供のとき何度思ったかな
いろいろと手を伸ばしていた
星、空、雲、飛行機
当然ひとつも掴めなくても知ったようにケラケラ笑っていたな
今私は手に届かないものに手を伸ばしている
ただしこれは掴もうとすれば掴むことができるものなのかもしれない
違う、伸ばそうともしていない手
いつからこんなに臆病になったのか
君の声も、唇も、すべてに触れたいだけなのに
あの頃の私なら容易くやってのけるだろうことを
今はできずに
とりあえず私は空に手を伸ばしてみる
2007/04/03 (Tue)