|
詩人:†沈黙のメシア†
貴女の左手に 傷が絶えなくなったのは
いつからだっただろう……
白い肌に 刻まれた 傷跡…
僕の傷なんて 貴女の苦しみに比べたら
比べ物にならない位に 貴女の傷は深いのに
それでも 僕は貴女に 依存してばかりの毎日だった…
銀色に…妖艶に光りし刃は
貴女の白い 綺麗な肌を
真っ赤な鮮血に染め上げた…
『生きる為…』
貴女が僕に言った
“斬る事”の理由…
それが 例え生きる為だとしても
僕は、苦しいし…
悲しい…
大切な貴女が傷つくのは
耐えられない…
貴女が斬りたくなったら
代わりに僕に刃を突き立てて下さい…
血が見たくなったなら…
僕を斬り刻んで下さい…
それで 貴女の傷が減るならば
『本望』だから…