詩人:はちざえもん
猫がうるさい。
秋風と潮騒。
それは起きぬけの午後の日常。
餌を与えて、頭を撫でる
猫、あいつは侮蔑に満ちた表情で
ただ「みゃあ」と鳴いた
「お前もか」と僕は笑う。
教室を支配する、
嘘と欺瞞と没個性。
気に入らないから、ガラスを叩き割って回った。
腫れ物に触るように、遠巻きに眺めてる
「気狂い」と言われて、それは褒め言葉だ、と心の中で叫んでた。
談笑と嘲笑、安易な肯定、内実は全否定
それらすべてが気に障る。
もう息は上がっている。
手持無沙汰でうわの空、
教室の端っこで眺めてた変な雲。