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詩人:高級スプーンあと何年
その軽んじた選択の先に
幾千幾億の可能性を
ふいにしようとも
適当に済ませようとする脳
真面目に使わねえのなら
今すぐ吹っ飛ばさせろよ
出来もしないことを言う
お前は私
どこまでも落ちていくのは嫌か
一緒にされるのも
その瞳に光が宿るのは何故か
どこまでも空虚な己を前にして
鏡には映らない輝きを
誰に見出す
お前は私じゃないのか
潤む瞳
流れる一筋の灯火
か弱くとも枯れない理由が
悲しむ原因だろうが
諦めて離れてしまえ
そうすれば
楽になれる
楽になれるのに
冷めない夢に縋り
生ける屍に帯びる熱
這い上がるのは苦痛でしかない
それでもお前は私を見て言う
まだやれると