詩人:そほと
ヒビ割れたコンクリートの上を歩く靴は足底の型どおりに窪み満遍なく疲労が淀む地盤の所為だからヒビ割れは仕方ないとして手の指に刺さったトゲとスリキズ キリキズ ヒッカキキズ はささくれた心の実像キズ付けられた心が一番無難な仕返しの方法を取ったのだかくして痒みに似た疼きを伴い右足に虚無左足のカオスが交じり合う事も無く同居する