詩人:EASY
夢の中で夢だと気づくのは
どんな感じだろうか?
そして
夢の中の知らない人に
悩みを打ち明けられるのは
更にどんな感じだろうか?
取り合えず真剣に
話しは聞くが
どう答えたらよいのか?
答えるべきなのか?
そもそも聞くべきなのか?
それさえも
本当には
分からない
これは
答えを忘れた子供が出す
なぞなぞの問題の様なもので
その答えが大人たちにも
分かりそうで分からない
そんな時に浮かべ出す
表情にも似ている
夢の中で悩む知らない人達は
僕が作り出した人なのだ
文字通り僕が目覚めれば
夢は一切消えてしまう
僕からすれば
悩みを聞いている暇があるのなら
空を飛んでみる方が
いくらか価値がありそうだ
もし愛が
呼吸の様なものならば
「僕はもうすぐ夢から覚める
心配はいらないさ」
と
それくらいは
言えるかも知れない
でも
そうする為に費やすものは
感情とか努力じゃない
情熱ですらないもので
僕の知ってる溢れたものを
簡単に否定する
とても冷たい孤独である
だから僕は夢の中で
僕の夢の中で
この細やかな
儚さの中で
誰のせいにも出来ない
この僕の夢の中で
君を必要以上に
抱きしめてしまうんだ