詩人:どるとる
すっかり日が暮れ闇に落ちた窓に映る悲しそうな自分の顔
蹴り飛ばしたつもりでいる常識
ふりきれてやしないのにまるでこれからの長い人生には関係ないかのように話すぼく
べつにいいじゃないか
人よりずっと苦労するくらい いいじゃないか
笑って受け入れるよ
とにかく 1日一度は何か笑える出来事があればそれで今のところは幸せだぜ
今もまだ胸の中から
離れない さみしさ
百年にも続いていそうな果てしない孤独があけた心の穴にいかにもといった切ない風が吹き抜ける
真っ黒で ごめんなさいね わびる言葉もなく ぼくはずっとぼくのままで
悲しいほど 傷つきやすいから 今日も誰かのささいな言葉で酷いくらいに打ちのめされてるぼくがいる
そいつは知らないだろう ぼくの悲しみもぼくのさみしさも
黄昏る 切なさも
窓に映る
今にも涙という雨が降り出しそうな
かわいそうなぼくを
少し腹立たしいが
何もかも今は忘れて真っ白に透き通る
むなくそ悪い感情を黙らせて
明日もどこかで笑うそのためにぼくは一時透き通る
夢の中へ 沈むまえに思うよ
人生はとても時に悲しすぎることもあるけど 幸せなことも確かにあるからね
すべてをうらまず
なるべく笑って
生きて行こうと
無理はしないで
歩いて行こうと
夜空に輝く月が幻なのか夢なのか
優しく 微笑んでくれた気がしたよ
明日が透けて見える
ほら、ぼくは笑えてる
悲しみ 乗り越え
強く 笑えてるさ
だからぼくは生きるのかもしれない
明日の笑顔を
確かに 勝ち取るために
今日のぼくを証明するために。