詩人:甘味亭 真朱麻呂
悲しくもなく嬉しくもない不思議な気持ちが
僕の目の前を光りながら横切って
たちまち方向を変えながら曲がって
僕の小さな手のひらにぽとり落ちた
君の聞きなれた声が僕を呼んでいるよ
当たり前のように笑顔を浮かべながら
ただそれだけで僕の胸は幸せで満ちる
君が笑うから僕もためらうこともなく
いつもみたいに笑顔を返せるよ
僕の知っている君
君が知っている僕
たまにひとりだけで抱えてしまう悩みも
僕は見逃すことなく気づけるかなぁ
君の傷みや迷いを少しでも和らげられたら
これ以上の喜びはきっとないよね
ふとした壁に誰もが立ち止まって
悩みが大きければ大きいほど壁は高く
越えられることも難しくなる
けれど僕らは背を向けず時間かけてでも越えることを選んだ
その先にある光へ踏み出すために
君と僕は似てるようで似てはないけど
お互いがお互いに愛し合い好きになった
時間が経てば経つほどに好きさは増す
あの日この胸の中でつかんだ光は今も輝いているよ
粉々にくだけた夢さえまたやり直して
あきらめずに何度でも明日はやってくるよ
傷つけあった数だけやさしさを知り
他人の傷みにも涙できる
慰めあった数だけ夜は過ぎていき
今もここで幸せを感じてる
悲しみに出逢った数だけ喜びを知っていけるから
今もこうしてお互いがお互いに大人になりながら
出逢ったあの日から変わらない気持ちで僕は君と生きてる
君のおかげで僕は生きれてる
あぁ ありがとう。