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詩人:どるとる
本当にきみはここにいるのかい?
そしてやがて時が来れば消えてしまうのかい?
そんな運命さえ時としてぼくらは鼻で笑うのかい?
いつしかぼくらはこの世界に散り散りに生まれて
花が芽を出すように
小さな頃を経て
誰も時間に押し流されいいわるいに関わらず大人になる
悲しいこと
うれしいこと
自分の力じゃどうにもいかないこと
いろんなことを知ってはそれなりに挫折もして
生きることがただ単にいるだけでは許されないことがわかることだろう
今日の涙
昨日の笑顔
今日までの涙
明日からの笑顔
いろんな出来事に心は動かされて
感情はたびたび揺れて変わる
そして夜は何度でも
ぼくが生きてるかぎり世界を真っ黒に染めて 夢を運ぶだろう
ぼくも夢を見るだろう
それが無謀でも適当でも夢は夢
バカにはしないで
いつでもロマンってもんを大切にしたい
道をたまに外れて
気づけば獣道に迷い込むぼくに気づく
まあそれも勉強さ
袋小路から 抜け出したら 考えればいい
明日もね バカのひとつおぼえみたいにぼくらは 同じ動作を繰り返しては同じような悲しみに泣いて
同じような喜びにきりもなく笑うだろう
そんな ぼくを見守るように遠くから照らす誰かのまなざし
感じながら
感じながら
今日も 僕の影は肉体を連れ いつもの帰り道をまっすぐ歩く
大切なことが何かを知っている
いつまでも 僕は子供でいられないことも知っている
ただ、ずっと
続くこの道の先に
夢見ていたい
おとぎ話にあるような 幸せなオチを期待して僕は苦労もしょい込むよ
楽ばかりなんかしてないんだ
電信柱の明かりに群がる小さな 羽虫たち
遠くで 猫の鳴き声
この街はあいかわらずのようだ
さえない僕らもすべてが非凡でいることのあらわれ
ほらねあざやかに見違える
ここにいるからここにいる
安易な答でおやすみを言うよ。