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詩人:どるとる
空の顔色 気にしながら
いつも いつでも生きている
強がりと弱さを 携えた心は 諦めと持久を繰り返し
上がり下がりを行き交い
風化する 時間
過去はおとぎ話か
常に今だけを見つめるこの瞳には悲しそうな目をした君が映るだけ
今、僕はとある空の下とある土の上
そして 最も愛すべき君の横にいる
幸せなはずなのに
不満げな顔
実に 贅沢な人
愚痴ばかり こぼし
文句ばかり言って
才能もない
愚かなだけの人
変わらない日常
見飽きた街の景色
無機質なビル群
窓の向こうの憧れ
そして君のまなざし
ため息で曇る窓硝子
指で書いたさようなら
命短し時恋し
はかなく散りゆく我が命
早く燃え尽きてしまえと 悲しい願いを胸に うつろにさまよう日々
それでも君が笑うと僕も人なりに嬉しい
いつも言葉は足らないけど 伝えたい
僕は君を愛してる
そしてまだ生きたい
願いは目映い光を放ち
やがて 空へ立ちのぼる
とある 物語の1ページの片隅 涙を流す時さえも
僕は限り無く生きていて
ただそれだけが嬉しくて
涙が止まらない
塞いでた耳から
両手を離し
閉じてた両目から
両手を離し
僕は君を見つめる
麗しの 乙女
僕に 永久の光を。