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[154558] ラブソングという名の愛の歌

詩人:どるとる


ただ君がそばにいてくれる
ただそれだけでよくて
ただ君が笑っていてくれる
それだけで僕は幸せで
同じ時間をともに過ごせる
ただそれだけで満ち足りて
ただなんとなくでも息もふれるくらい
近くにいればいつかは君に何かできる気がして
僕は君といるのさ

心ふるえるような
そんな悲しい出来事さえも君と一緒ならぜんぜん平気で
毎日がまるで楽しかった
ばかばかしいような
くだらないことだってなんだか特別な時間にも思えるんだ

ただ一緒にいるだけでよかったけど
僕は本当はもっと君が心から幸せになれるようなもの 君にあげたい
でもそれが何かは君も知らない
だから僕は探すのさ
この長い長い旅路の中で

ただなんとなくいただけなのに
いつの間にかそれが当たり前になっていて
いつしか特別なものに変わって
僕は君の涙を見るたびに痛みをはらんだ切なさがぐっと胸を締め付けて
君の好みも嫌いなものもだいたいはわかって
そしてもっともっと愛したくなって
それでも愛にも限りはあって
ちっぽけな僕は立ち止まって
何もできずいつも笑っていて
そんな僕でも君は愛してくれて
ああそれが痛いくらいうれしくって
自分が情けなくって
涙にすべてがにじんで

思わず 抱きしめた
自分ができるかぎりの優しさを持ち寄って
渾身の愛でもって唄ったんだ
少しずつ少しずつ
伝えてゆくような
長い長い唄を
永久の祈りをこめて
僕は唄ったんだ
題名のない唄を
君に贈るならこんな唄かななんて思い倦ねながら唄ったんだ

ラブソングという名の愛の歌
とっさにつけたタイトルにセンスのなさがあらわになって恥ずかしくなったけれど
君はとても気に入ってくれたのさ

僕ごと愛してくれるって抱きしめてくれたのさ

これからもよろしくね
僕らの人生のテーマソングにしよう
そういう僕の瞳には君がとても輝いて見えていたのです。

2010/03/26 (Fri)
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