詩人:剛田奇作
白い肌に 碧の瞳
オレンジの巻髪に紅色の薔薇を挿して
風のように優しいキミ
愛しい愛しいボクのキミ
キミをぜったい離さない
これからもずっと
一緒だよ
ボクは、体は子供だけれど心はもう立派な紳士
花びらのようなキミの手を取って楽園を駆けていく
キミがもし、つまづけば
小さなキミの肩を、花束を抱くように優しく支えてあげる
キミが長い睫毛を伏せて、両手をひざの上にきちんとのせたら
薔薇色の頬にキスをする 合図だよね
そしてキミの香りを吸い込みながら抱き合うことも
絹のような肌を寄せ合いながら、おでこをくっつけることも
ボクはちゃんと知ってる
でも誰にも言わない秘密さ
あの美しい雨の午後
キミの望みはなんだって叶えると約束したね
だからいつも薔薇の森で
ボクが薔薇を摘んでキミにさしだす
キミはその花束を
ボクの手の上から強く握る
掌は血だらけになるけど
キミがキスでそれを拭ってくれて
真珠色のハンカチでずっと押さえていてくれる
ボクたちだけの秘密
ランチタイムの後
午後のお勉強がまったく頭を素通りしちゃう
もうすぐに、君に逢えるんだよね