詩人:あいる
吸い込む息の一口でさえ
あの娘を愛せといっている
また明日って
触れるようにキス
君の頬が夕焼ける
余韻に浸る
さよならの寂しさより
二人でいた嬉しさが
ただれた心を
埋め尽くすんだ
必要とされない
ハズレくじ
ノージンクス
三ッ葉のクローバー
あの日も
無駄に咲き誇ってた
君は葉の数なんか
目もくれず
別に摘んでくれる
わけでもなく指をさし
ボクに囁く
この幸せを
あなたにあげる
あなたがあなたで
いられるように
勘違いなんかじゃないね
吸い込む息の一口でさえ
この娘を愛せといっている
吐き出した息が音になり
風にのり三ッ葉を揺らす
君の耳に届きボクら二人
夕焼けるのさ
これからもって
触れるようにキス
流れる四季の景色でさえ
あの娘を愛せといっている
あの娘を愛すと返事する
あの日の
三ッ葉が咲き誇る