詩人:千波 一也
やわらかなわたしは
凍結することが出来るから
やわらかくなど
ないのです
冷ややかなわたしは
あこがれを抱いていたりするから
あつく出来ているのです
本当は
空から
たずねくる
控えめな想いの白さたち
もう
見分けなど
つけられなくても
みんな真白であることが
わたしに課せられた
大切な探しもの
いつまでも
笑んではいられないから
ときどき厳しくなってみます
いつまでも
嘆いていてはきりがないから
ときどき奮って駆けだします
何が正解でも
何が誤りでも
とにかく営みつづけなければ
何も語れないわたしに
雪はおとずれます
労うように
寄り添うように
ただただ
真白に
しらない言葉で